年央にかけて上昇 2025年01月23日 14時27分

レオス・キャピタルワークス経済調査室長・三宅一弘氏
 株式市場はトランプ米政権によるビジネス重視の政策への期待を背景に堅調に推移しそうだ。国内企業の資本効率改善努力も続くと見込まれ、日経平均株価は年央にかけて4万5000円を目指すとみている。
 トランプ政権の規制緩和や減税により、米国の企業活動は活発化すると期待され、化石燃料増産で物価高に対応する姿勢も好感されている。現時点ではこれらプラス面が関税の大幅引き上げや各国の報復措置による貿易の冷え込みといった懸念を上回り、市場心理が良好さを維持している。
 国内では企業が今年も昨年並みの賃上げを続け、景気は底堅く推移するだろう。自己資本利益率(ROE)を重視し、資本効率を改善させる企業の取り組みが一段と広がれば、株価の上昇余地は大きくなる。
 リスクは利上げ路線を進む日銀が市場との対話で拙速に陥ってしまうことだ。日経平均の下値めどは3万7000円程度だろう。

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