トランプ不安後退で高値へ 2025年01月27日 14時31分
大和証券日米株チーフストラテジスト坪井裕豪氏
日経平均株価は3月にかけて上昇すると予想する。米予算教書などの発表後はトランプ政権の政策に対する不安が後退し、高値を目指す展開となりそうだ。トランプ大統領の政策が具体的に見えてくる中で、日本企業の業績の上方修正も出てくるだろう。日経平均は4万3000円まで上昇する場面もありそうだ。
日銀のさらなる利上げは2025年後半になるとみる。利上げペースは緩やかで、市場には買い安心感が広がるだろう。需給面でも少額投資非課税制度(NISA)を活用した資金流入が期待される。公的年金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式の組み入れ比率を高めるとの思惑も押し上げ材料になりそうだ。
一方、石破内閣の支持率が低下すると、海外投資家の買いが入りにくくなる。25年度予算案の成立に向けて「自公国」の枠組みが維持できず政治の不透明感が高まれば、3万8000円程度まで下落するかもしれない。