材料難で上値重く 2025年01月28日 14時21分
アムンディ・ジャパン株式運用部長・石原宏美氏
トランプ米大統領就任と日銀の追加利上げ決定というイベントをこなし、目先の株式市場は材料難で上値が重い。米国の政策動向が不透明なことを加味すると、日本株の水準が切り上がるのは当面難しそうだ。
とはいえ、市場の目線は企業の2026年3月期業績に移っている。業績への懸念材料は特段見当たらない。5月ごろの決算開示で24年度の実績と25年度の見通しが出そろい、好調さが確認できればレンジ相場を上抜けするきっかけになる。
米国経済の強さが際立つものの、日本は先進国で米国に次ぐ立ち位置にいる。日銀の次の利上げは9月以降を見込むが、緩和的環境下で金利引き上げの方向にいる日本は、米国一極集中が続く中で投資先として相対的に選ばれやすい。
米経済が底割れせず堅調に推移する前提に立てば、25年度の日経平均株価は4万2000円程度まで割高感なく到達できそうだ。