USAIDの対外援助停止=国務省主導に切り替え―米長官 2025年07月02日 14時10分

ルビオ米国務長官=6月27日、ワシントン(AFP時事)
ルビオ米国務長官=6月27日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】ルビオ米国務長官は1日、国際開発局(USAID)による対外援助プログラムを同日から正式に停止すると発表した。今後は、トランプ政権が進める自国優先の外交政策に沿う形で、国務省主導で実施していくと表明した。
 ルビオ氏はUSAIDが冷戦終結以降、目立った成果を上げていないと述べた。具体例として、1991年以降、サハラ以南のアフリカ各国に計1650億ドル(約23兆7000億円)を投入したにもかかわらず、アフリカ各国が2023年の国連決議で米国と足並みをそろえた割合は29%にとどまったと主張。中東や北アフリカでも多額の支援を行ったが、同地域の大半の国で米国の好感度は中国に劣っていると指摘した。
 その上で、今後は援助の対象や期間を限定する方針で「自助努力の能力や意欲を示した国々を優先する」と表明。求められているのは支援ではなく投資だとして、「(各国に進出する)米企業を含む民間セクターと世界的な投資を促す分野に資源を集中する」と強調した。 

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