〔NY外為〕円、143円台後半(2日朝) 2025年07月02日 22時15分
【ニューヨーク時事】2日午前のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で先行した円安・ドル高地合いを引き継ぎ、円相場は1ドル=143円台後半に下落している。午前9時現在は143円80~90銭と、前日午後5時(143円37~47銭)比43銭の円安・ドル高。ただ、米雇用関連指標が市場予想を大きく下回り、下げ幅は縮小している。
円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は144円台前半で取引を開始した。その後、米民間雇用サービス会社ADPが発表した6月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比3万3000人減となり、市場予想(9万5000人増=ロイター通信調べ)を大幅に下回った。発表後、米長期金利の指標である10年債利回りが一時上げ幅を大きく縮小。日米金利差の観点から円は急速に買い戻されたが、ひとまず一時的な動きにとどまっている。
市場の関心は、翌3日に発表される6月の米雇用統計に向かっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1750~1760ドル(前日午後5時は1.1802~1812ドル)、対円では同169円10~20銭(同169円25~35銭)と、15銭の円高・ユーロ安。