〔米株式〕NYダウ反落、82ドル安=ナスダックは高い(2日午前) 2025年07月02日 23時21分

 【ニューヨーク時事】2日午前のニューヨーク株式相場は、米雇用関連指標が市場予想を下回ったことを嫌気した売りに反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比82.61ドル安の4万4412.33ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は49.21ポイント高の2万0252.10。
 米民間雇用サービス会社ADPが2日発表した6月の全米報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は前月比3万3000人減となり、市場予想(9万5000人増=ロイター通信調べ)を大きく下回った。6月の米雇用統計の発表を翌3日に控え、
労働市場の冷え込みに対する警戒感が台頭。ダウは売り先行で始まり、一時140ドル近く下落した。
 米大型減税法案の下院審議や貿易協議の行方が注目される中、投資家が積極的に動きにくい展開となっている。トランプ米大統領の看板政策である大型関税を含んだ法案は1日、バンス副大統領(上院議長)の賛成票上乗せにより、上院を僅差でかろうじて通過した。法案は2日、下院で審議されるが難航は不可避とみられている。
 個別銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ、トラベラーズが2%前後下落し、ダウ平均の下げを先導。一方、ジェフリーズによる投資判断引き上げが好感され、アップルは2%超高となり、下値を抑えている。テスラは2%高で推移。4~6月期の世界販売台数は前年同期比13%減となったが、買いが先行する展開となっている。

前日からの主な出来事