親中政権に審判=開票に数日、首相選出へ多数派工作―ソロモン総選挙 2024年04月17日 17時28分

17日、ソロモン諸島の首都ホニアラで投票する女性(AFP時事)
17日、ソロモン諸島の首都ホニアラで投票する女性(AFP時事)

 【シドニー時事】太平洋の島国、ソロモン諸島で17日、議会(一院制、定数50)総選挙の投票が行われた。中国と緊密な関係を築いてきたソガバレ首相が引き続き政権を担うかどうか、国民の審判が下される。開票はほとんどの選挙区で18日に始まり、結果判明には数日かかる見通し。新議員による首相選出に向け、与野党勢力は多数派工作を活発化させる。
 ソガバレ政権は2019年、台湾と断交して中国と国交を樹立。22年に中国と安全保障協定を結んだ。これを受け、総選挙では対中関係の在り方が争点となった。与党は中国からの経済援助をてこにしたインフラ整備や産業振興を訴えた。主要野党は過度な中国依存に懸念を示し、安保協定の見直しなどを主張した。 

海外経済ニュース