イラン制裁、ウクライナ支援を協議=G7外相会合が開幕 2024年04月18日 06時57分
【カプリ(イタリア)時事】日米欧など先進7カ国(G7)外相会合が17日、イタリア南部ナポリ沖合のカプリ島で3日間の日程で開幕した。日本からは上川陽子外相が出席。イスラエルを攻撃したイランへの制裁が最大の焦点で、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援も協議する。最終日の19日に声明を採択し、閉幕する見通しだ。
初日のワーキングディナーに続き、18日は中東情勢を討議。G7のうちキャメロン英外相とドイツのベーアボック外相は会合に先立ってイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相らに対してイランへの報復で中東地域の不安定化をさらに拡大させないようくぎを刺した。
ネタニヤフ氏は「イスラエルは自衛権を保持する」と応じたが、キャメロン氏は英スカイニューズ・テレビに、イランに反撃するにしても「可能な限り紛争を拡大させない」ようにすべきだと強調。イスラエルに自制を促すには「G7が協調してイランに制裁を科す」ことが重要だと訴えた。