激戦地の司令官交代=ロシア軍攻勢のハリコフ州―ウクライナ 2024年05月13日 20時57分

13日、ウクライナ北東部ハリコフ州ボルチャンスクの対ロシア国境地域から避難する住民(EPA時事)
13日、ウクライナ北東部ハリコフ州ボルチャンスクの対ロシア国境地域から避難する住民(EPA時事)

 【ブリュッセル時事】ロイター通信は13日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が、激戦地となっている北東部ハリコフ州の前線を担う司令官を11日付で交代させたと報じた。ロシア軍は10日以降、国境地帯での攻勢を強め、これまでに同州計9集落の制圧を発表。ウクライナ側は態勢の立て直しに動いたもようだ。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は12日のビデオ演説で、ハリコフ州の中でも国境近くの町ボルチャンスク郊外の戦況が「非常に厳しい」と指摘。「全ては攻撃に持ちこたえられるかどうかに懸かっている」と危機感をあらわにしていた。
 ハリコフ州のシネグボフ知事は通信アプリ「テレグラム」で、州内の30以上の集落が攻撃を受けたと明らかにした。既に住民5700人以上が避難したという。一方で、AFP通信によればウクライナ軍は13日、同州に接するロシア西部の石油ターミナルなどに反撃を加えた。 

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