イスラエルが学校攻撃、29人死亡=4日連続、ハマス「虐殺」と非難―停戦交渉に影響か 2024年07月10日 14時15分

9日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院を訪れる負傷者(AFP時事)
9日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院を訪れる負傷者(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスに近い学校の入り口を攻撃し、少なくとも29人が死亡した。AFP通信がハンユニスの病院関係者の話として報じた。イスラム組織ハマスは「恐ろしい虐殺だ」と非難。ハマスが態度を硬化させ、再開する見通しとなっているガザの停戦交渉に影響する可能性がある。
 現場はハンユニス近くのアバサンにある学校で、戦火を逃れた避難民が身を寄せていたという。ハマス系メディアは犠牲者の大半が女性と子供だったと伝えている。
 学校への攻撃は4日連続。6日に中部ヌセイラトで国連が運営する学校で16人が死亡した。7日には北部ガザ市の学校で4人が死亡し、8日にもヌセイラトで6日とは別の学校が攻撃され負傷者が出た。
 イスラエル軍は一連の攻撃に関し、ハマスの要員が学校に潜伏していたためと説明しているが、ハマスは否定している。軍は9日の攻撃を認めた上で、調査を実施中と明らかにした。
 9日の攻撃の目撃者はAFPの取材に「学校の入り口に座っていたところ、何の警告もなく突然、ロケット弾攻撃を受けた」と語った。ロイター通信によると、9日はガザ北部、中部、南部で攻撃があり、計40人以上が死亡した。 

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