「敵対勢力」に裏切りか=党籍剥奪の中国元国防相―香港紙 2024年07月10日 16時52分

中国の魏鳳和元国防相=2022年6月、シンガポール(EPA時事)
中国の魏鳳和元国防相=2022年6月、シンガポール(EPA時事)

 【北京時事】香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは10日、中国共産党で党籍剥奪処分を受けた魏鳳和元国防相について、「敵対勢力」との関係が問題視されたという専門家の見方を伝えた。処分の際の発表で、裏切りや敵対勢力への協力を意味する表現が使われており、「魏氏が中国の敵を有利にした可能性を示唆している」と分析した。
 党は6月27日、魏氏の党籍剥奪を決定。処分理由を「忠誠失節(不誠実で節操を失った)」などと説明した。同紙によると党史に詳しい専門家は、この表現に関し、国共内戦の時期に国民党に重要な情報を提供した「党史上最も危険な裏切り者」である元指導者らに対して使われてきたことに着目。魏氏が党を裏切る行動を取ったのではないかと指摘した。 

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