王毅氏、ロシア外相と会談=イラン大統領とも、対米「連帯」 2024年09月26日 16時19分
【北京時事】中国外務省は26日、米ニューヨークを訪問中の王毅共産党政治局員兼外相が25日、ロシアのラブロフ外相と会談したと発表した。新興国グループ「BRICS」での協力強化を確認したほか、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢について意見交換した。王氏は25日、ウクライナのシビハ外相とも会い、「中国は常に積極的に和平を促してきた」と主張した。
ウクライナ侵攻を巡っては、中国とブラジルによる和平案を、ウクライナ側が一方的だとして拒否した経緯がある。中国の習近平国家主席は10月下旬にロシアで開催されるBRICS首脳会議に出席し、ロシアのプーチン大統領とウクライナ情勢での連携を確認するとみられる。
王氏はまた、24日にイランのペゼシュキアン大統領と会談した。イランを後ろ盾とするレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対し、イスラエルが攻撃を強める中、王氏は「中国は常に(イランの)信頼できるパートナーだ」と述べ、連帯を強調。米国を念頭に「外部勢力によるイランへの内政干渉や制裁」に反対すると表明した。