トランプ米大統領、対シリア制裁解除を指示へ=再建支援、「チャンス与える」 2025年05月14日 05時38分

13日、サウジアラビアの首都リヤドで演説するトランプ米大統領(EPA時事)
13日、サウジアラビアの首都リヤドで演説するトランプ米大統領(EPA時事)

 【リヤド時事】トランプ米大統領は13日、訪問先のサウジアラビアの首都リヤドで演説し、「偉大なチャンスを与える」として、対シリア制裁の解除を指示すると表明した。昨年12月のバッシャール・アサド政権の崩壊後に国家再建を進める暫定政府を支援し、シリアとの関係修復を図る。
 トランプ氏は演説で「シリア国民は長年にわたり戦争による殺りくを経験してきた」と指摘。「新政府が国の安定と平和の維持に成功することを期待している」と強調し、「今こそ輝く時だ。(制裁を)全て取り下げる。幸運を祈る」と述べた。
 解除の具体的な時期には触れなかったが、ルビオ国務長官が週内にトルコでシリア暫定政府のシェイバニ外相と会談すると明らかにした。米当局者によれば、トランプ氏は14日、シリアのシャラア暫定大統領とサウジで面会する見通し。 

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