イスラエルが病院空爆=ハマス最高幹部標的か 2025年05月14日 06時53分

【カイロ時事】イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの病院を空爆したと発表した。同国メディアは、イスラム組織ハマスの最高幹部の一人、ムハンマド・シンワル氏が標的だったと報道。生死は明らかになっていない。
軍は病院の地下にハマスの「司令センター」があったと主張した。ガザ保健当局によれば、空爆で少なくとも6人が死亡、40人以上が負傷した。
ムハンマド氏は、昨年10月にイスラエル軍がガザで殺害したハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の弟。軍事部門を統括し、ヤヒヤ氏の死亡を受け、ハマスの最終的な意思決定権を引き継いだとの見方もある。
イスラエル当局者は地元メディアに、ムハンマド氏について「人質解放で強硬な態度だった」と指摘。ムハンマド氏を排除し、交渉を優位に進める狙いがあったとみられる。