対シリア制裁、解除令に署名=テロ支援国指定見直しへ―トランプ米大統領 2025年07月01日 09時12分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は30日、昨年12月にアサド政権が崩壊したシリアに対する制裁の大半を解除する大統領令に署名した。「テロ支援国家」指定の見直しも指示しており、内戦で荒廃した国家の再建や経済復興を全面的に後押しする。
大統領令は7月1日に発効。レビット大統領報道官は6月30日の記者会見で「シリアの安定と平和に向かう道のりを支え、後押しする取り組みだ」と説明した。AFP通信によると、シリア暫定政府のシェイバニ外相はX(旧ツイッター)で「再建と発展への扉が開かれた」と歓迎した。
大統領令では、これまで強化してきた制裁措置の大半を撤回。テロ支援国家指定に加え、シャラア暫定大統領が指導していた旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS)に対する「外国テロ組織(FTO)」指定の見直しも行う。一方、ロシアに亡命したアサド前大統領や側近らに対する制裁は維持する。