イスラエル軍「発砲で死者」認める=ガザ配給所での住民犠牲―報道 2025年07月01日 14時15分

食料配給所に集まるパレスチナ自治区ガザの子供たち=6月30日、中部ヌセイラト(AFP時事)
食料配給所に集まるパレスチナ自治区ガザの子供たち=6月30日、中部ヌセイラト(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの食料配給所付近で多数の住民が相次ぎ死亡している問題で、イスラエルメディアのタイムズ・オブ・イスラエルは6月30日、イスラエル軍が民間人に発砲し、死者が出たことを認めたと報じた。ただ、500人以上が死亡したとするイスラム組織ハマス支配下のガザ当局の発表については「誇張された数字だ」と主張している。
 米イスラエル主導の「ガザ人道財団(GHF)」が5月下旬から運営している配給所での住民死亡を巡り、警備に当たる軍は先に、兵士は民間人への発砲を命じられていなかったと関与を否定。だが、地元紙ハーレツが先週、兵士が故意に民間人へ発砲したとして、戦争犯罪の疑いで軍上層部が内部調査を命じたと報じていた。
 タイムズ・オブ・イスラエルによると、軍はパレスチナ住民が特定の区画に近づくのを阻止しようと、砲撃を行ったケースが少なくとも3回あったと指摘。砲撃が「不正確」だったため、数人の死者を含め30~40人の人的被害が出たと説明した。 

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