左派議員、民主予備選で勝利確実=米NY市長選の最有力に 2025年07月02日 08時47分

【ニューヨーク時事】11月に行われる米ニューヨーク市長選の民主党候補を決める予備選の暫定結果が1日、公表され、左派のニューヨーク州下院議員ゾーラン・マムダニ氏(33)の勝利が確実となった。同市は民主党支持者が多く、マムダニ氏は本選での最有力候補となる。
予備選は6月24日に投開票された。1日発表された暫定結果によると、マムダニ氏は得票率56%を獲得し、党の指名獲得に必要な50%を上回った。本命視されていたアンドルー・クオモ前州知事(67)は44%にとどまった。最終結果は今月中旬に発表される見通し。
アフリカのウガンダでインド系の家庭に生まれたマムダニ氏は、7歳でニューヨーク市に移住。選挙戦では富裕層への増税や公営スーパーの設置など急進的な公約を掲げ、生活費の高騰に苦しむ若年層を中心に支持を得た。
本選では共和党候補のほか、汚職疑惑を受け無所属として出馬する現職のアダムズ市長(64)らと争う。クオモ氏も無所属として本選に再挑戦する可能性がある。マムダニ氏が当選すれば、同市初のイスラム教徒、インド系の市長となる。