米印開発の地表観測衛星打ち上げ=1センチ単位で測定、進む宇宙協力 2025年07月31日 16時49分

【ニューデリー時事】インド宇宙研究機構(ISRO)は30日、米航空宇宙局(NASA)と共同開発した観測衛星を搭載したロケットを南部スリハリコタの宇宙センターから打ち上げた。2種類のレーダーを使い、地表や水面、氷床の1センチ単位の微細な変化を検知できる初の衛星という。宇宙分野で米印の連携が進んでいる。
NISARと呼ばれる衛星は、地球を撮影して12日ごとに詳細な画像を作成。海面上昇や氷床の崩壊を捉え、生態系の監視や災害予測に役立てる。米印が投入した開発費用は計15億ドル(2230億円)以上という。
インドのシン科学技術担当閣外相は打ち上げ成功を受け、同衛星は両国の科学技術協力における「世界的な到達点」だとたたえた。