米国に被害補償要求=核協議再開へ条件―イラン 2025年07月31日 16時52分

【イスタンブール時事】イランのアラグチ外相は英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、核協議再開の条件として、6月にイスラエルと米国が行った対イラン攻撃による損失の補償に合意するよう米国に要求した。同紙(電子版)が31日伝えた。
アラグチ氏は、6回目の米国との高官協議直前に攻撃が始まったことに不信感を示し、「(米国は)なぜ攻撃が起きたか説明し、再発しないことを確約すべきだ」と主張。金銭的な補償を含め「真の信頼醸成措置が必要だ」と述べた上で、「交渉への道は狭いが、不可能ではない」と訴えた。
アラグチ氏はまた、中部イスファハン近郊にある稼働前の新たなウラン濃縮施設が攻撃を受けていたと明らかにした。イランは6月、国際原子力機関(IAEA)理事会によるイラン非難決議採択に反発し、新濃縮施設を稼働させる方針を表明していた。イラン側が新施設への被害を認めたのは初めてという。