イスラエル、検事総長解任を承認=最高裁差し止めも、揺らぐ法の支配 2025年08月05日 07時17分

イスラエルのバハラブミアラ検事総長(中央)=2024年6月、エルサレム(EPA時事)
イスラエルのバハラブミアラ検事総長(中央)=2024年6月、エルサレム(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ政権は4日の閣議で、バハラブミアラ検事総長の解任を全会一致で承認した。最高裁は同日、解任の一時差し止めを命じたが、レビン法相は「受け入れられない」と反発。検察トップを排除する動きは、「中東唯一の民主主義国家」を自任する同国の「三権分立」や「法の支配」を揺るがす事態となっている。
 バハラブミアラ氏は、司法制度見直しやユダヤ教超正統派の兵役免除など政府の主要政策で違法性を主張して政権と対立していた。ネタニヤフ首相が被告となる汚職事件の裁判や、首相側近への捜査が進む中での解任には、恣意(しい)的な動機があると批判されている。 

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