ウクライナ大統領夫人が万博訪問=支援に感謝、「侵略者に報いを」 2025年08月05日 15時44分

大阪・関西万博会場で開かれたウクライナ「ナショナルデー」式典であいさつするゼレンスキー大統領のオレナ夫人=5日、大阪市此花区
大阪・関西万博会場で開かれたウクライナ「ナショナルデー」式典であいさつするゼレンスキー大統領のオレナ夫人=5日、大阪市此花区

 ウクライナのゼレンスキー大統領のオレナ夫人は5日、大阪・関西万博の会場で、同国の「ナショナルデー」の式典に出席し、ロシアによる侵攻後の日本や各国の支援に感謝の意を表した。ロシアの虚偽情報や印象操作に触れ、侵攻を正当化する言説が広まることに警戒感を表明。「侵略者は報いを受けているか。被害者は救済されているか」と訴えた。
 「非売品」がテーマのウクライナ館では、展示を通じ、自由や独立、国民の精神など売り渡すことのできない価値を表現している。オレナ夫人は「ロシアによる攻撃を耐え抜くために何が必要か、互いを救い、国を再建し、あらゆる困難の中で成長し続けるために何が可能かを伝えている」と紹介した。
 ウクライナ館では、陳列された拡声器やおもちゃ、パソコンなどの品々に付いたバーコードを専用端末でスキャンすると、戦時下の人々の状況を伝える映像が流れる。ナショナルデーに合わせ、戦禍の中、地下で送る学校生活を追体験できる仮想現実(VR)も用意した。 

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大阪・関西万博のウクライナ館で、展示品に付いたバーコードを専用端末でスキャンすると流れる映像=5日午後、大阪市此花区
大阪・関西万博のウクライナ館で、展示品に付いたバーコードを専用端末でスキャンすると流れる映像=5日午後、大阪市此花区

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