TSMC関係者3人拘束=機密取得で国安法違反疑い―台湾 2025年08月05日 19時05分

台湾積体電路製造(TSMC)のロゴマーク(AFP時事)
台湾積体電路製造(TSMC)のロゴマーク(AFP時事)

 【台北時事】台湾高等検察署(高検)は5日、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の機密情報を違法に取得したとして、国家安全法違反の疑いで同社関係者3人を拘束したと発表した。台湾紙・聯合報(電子版)は、捜索先に日系企業が含まれると報じた。
 高検によると、TSMCの内部調査で現・元従業員3人が関与した疑いが浮上。同社の告訴により、3人は7月25~28日に拘束された。
 TSMCは回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の最先端半導体の量産を、世界に先駆けて年内にも始める予定。
 TSMCは時事通信に対し「定期モニタリングで不正な活動を検知し、企業秘密漏えいの可能性につながると判明した」と説明。関与した人物を懲戒処分し、法的手続きを開始したと明かしたが、捜査中を理由に詳細なコメントは控えると答えた。 

海外経済ニュース