ダライ・ラマ後継「中央政府に決定権」=チベット自治区ナンバー2主張―中国 2025年08月05日 20時14分

【北京時事】中国チベット自治区ナンバー2のガルマ・ツェダン主席は5日、インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の後継問題について、「中央政府が議論の余地のない最終決定権を持っている」と主張した。9月1日の同自治区成立60年を前に、北京で記者会見した。
ダライ・ラマは7月の声明で、自らの死後に生まれ変わりを探す「輪廻(りんね)転生」に基づく後継者選定制度を継続すると表明。その上で、後継者を認定する権限は中国政府側にないとの見解を示した。
ガルマ・ツェダン氏は会見で、後継者は中国国内で探し、中国政府が認定するという従来の立場を改めて強調した。