「公正な選挙や法の支配を」=前政権崩壊1年で宣言―バングラデシュ 2025年08月05日 22時33分

【ニューデリー時事】バングラデシュでハシナ政権が崩壊してから1年となった5日、暫定政権は「公正な選挙や法の支配を強く望む」とする宣言文を発表した。次期総選挙を経て発足する新政権が制定する改正憲法の条文に盛り込まれることを期待している。
宣言文では、約15年にわたった前体制を「ファシスト政権」と呼び、ハシナ前首相の下で反体制派に対して殺人を含む弾圧が行われたと非難。弾圧に加担した関係者の訴追や、昨夏の反政府デモの際の衝突で死亡した学生らを「国民的英雄」と認定すること、国家機関や憲法制度の改革を求めている。
暫定政権を率いるユヌス首席顧問は焦点となっている総選挙について、来年4月前半に実施すると表明したが、前倒しを求める主要政党に配慮し、改革の進捗(しんちょく)次第で同2月に行うことも検討している。