ロシア、中距離ミサイル配備凍結解除=対ウクライナで既に実戦使用 2025年08月05日 05時35分

ロシア外務省は4日、地上発射型ミサイル(射程500~5500キロ)配備に関する自主的なモラトリアム(一時停止)に「もはや拘束されない」と声明を出した。米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約について、第1次トランプ米政権が2019年に破棄を通告し失効した後も、ロシアは配備凍結を宣言してきたが、正式に取り下げることになる。
ロシアは昨年11月、侵攻を続けるウクライナ東部ドニプロに向け、新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシニク」を実戦使用。北大西洋条約機構(NATO)加盟国に隣接する同盟国ベラルーシにもオレシニクを配備する方針で、モラトリアムは既に「なし崩し」になっていた。