米、25年ぶり砕氷船就航=北極圏沿岸警備に投入 2025年08月12日 14時07分

米国土安全保障省の旗=ワシントン(AFP時事)
米国土安全保障省の旗=ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米国土安全保障省は11日、沿岸警備隊の砕氷船が新たに就航したと発表した。砕氷船就航は約25年ぶりで、北極圏の沿岸警備に投入する。
 北極圏を巡っては、安全保障や資源開発を巡り、米国とロシア、中国の覇権争いが過熱している。トランプ米政権は中ロに対抗するため、砕氷船建造を急いでいる。
 この砕氷船は「ストリス」と命名された。もともとは北極圏での石油開発のために建造された民間船だったが、沿岸警備隊が購入し、改修していた。沿岸警備隊のランディ司令官代行は声明で「アラスカ州周辺の国境と北極海の海上航路の安全確保、防衛能力強化に資するものだ」と強調した。 

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