「力による国境変更認めず」=米ロ会談控え、トランプ氏にくぎ―EU首脳 2025年08月12日 18時58分

 【パリ時事】欧州連合(EU)首脳は12日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ情勢に関して声明を出し、「力によって国境を変更してはならない」と訴えた。米ロ首脳会談を15日に控え、ウクライナが受け入れ困難な領土割譲などの譲歩をしないよう、トランプ大統領に改めてくぎを刺した形だ。
 欧州では、トランプ氏がプーチン大統領との合意を優先し、ウクライナや欧州の利益に反した妥協を選択するのではないかという懸念が再燃している。12日付のフランス紙ルモンドは社説で「断固とした姿勢と強化された圧力のみがプーチン氏を真の交渉に導く」と主張。米国の説得は「今が正念場だ」と指摘した。 

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