ガザ人道状況「想像絶する」=飢餓への緊急対応訴え―日本など27外相 2025年08月13日 06時26分

配給所近くで支援物資の小麦粉の袋を担ぐ住民=8日、パレスチナ自治区ガザ北部ジキム(EPA時事)
配給所近くで支援物資の小麦粉の袋を担ぐ住民=8日、パレスチナ自治区ガザ北部ジキム(EPA時事)

 【カイロ時事】日本や英国、フランスなど26カ国と欧州連合(EU)の外相は12日、共同声明を出し、パレスチナ自治区ガザの人道状況が「想像を絶する領域に到達した」と強い危機感を表明した。その上で「拡大する飢餓」を食い止めるための緊急対応を訴えた。
 ガザでは、イスラエルと米国が主導する配給所の近くで食料を得ようと殺到した住民が銃撃を受けて死傷するケースが相次いでいる。声明はこれを念頭に、配給所では殺傷目的で武力を用いてはならないと強調した。
 イスラエルはガザへの支援物資の搬入を制限し、国際社会では「人為的な飢餓」(テドロス世界保健機関=WHO=事務局長)に対する非難が噴出。7月下旬に物資搬入促進の方針を示したが、ガザの危機的状況は改善されていない。 

海外経済ニュース