欧州首脳、トランプ氏と協議=ウクライナ巡る米ロ会談控え 2025年08月14日 00時25分

13日、ベルリンで欧州首脳らとのオンライン会合に臨むメルツ独首相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)
13日、ベルリンで欧州首脳らとのオンライン会合に臨むメルツ独首相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)

 【パリ時事】英独仏などの欧州首脳は13日、ロシアが侵攻するウクライナの和平に向けた方策について、ゼレンスキー大統領、トランプ米大統領とオンラインで協議した。トランプ氏はプーチン・ロシア大統領との会談を15日に控えており、欧州はウクライナの利益に反した合意をロシアとまとめないよう求めた。
 会合はメルツ独首相が主催。ゼレンスキー氏は訪独し、メルツ氏と共に参加した。マクロン仏大統領によると、トランプ氏は15日の会談でウクライナでの停戦実現を目指すと表明。その上で「(ウクライナの)領土問題はウクライナ大統領によってのみ交渉される」と述べたという。
 この日はウクライナ和平を目指す欧州主体の「有志連合」会合もオンライン開催され、石破茂首相が参加した。
 ゼレンスキー氏は米欧会合後の記者会見で、プーチン氏が停戦を受け入れなければ、ロシアに対する追加制裁が必要だと主張した。
 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長や、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長も会合に出席。ルッテ氏はSNSへの投稿で、侵攻終結に向けた米欧の結束を強調した。 

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