中国、歴史など巡り日本に懸念表明 2025年08月13日 22時24分

 【北京時事】中国外務省の劉勁松アジア局長は13日、在中国日本大使館の次席である横地晃公使を呼び、歴史問題などを巡り懸念を表明した。終戦記念日を前に、閣僚らの靖国神社参拝をけん制する狙いとみられる。
 中国外務省の発表によると、歴史問題のほか、台湾問題や在日中国人の安全確保などについて日本側に「深刻な懸念」を伝えた。台湾の林佳竜外交部長(外相)の訪日や、7月末に東京都内で中国人男性2人が鉄パイプで襲われた事件などが念頭にあるもようだ。
 日本大使館によると、横地氏は日本側の立場を説明。先月、江蘇省蘇州市の地下鉄駅構内で日本人が石のようなもので殴られ負傷した事件を挙げ、邦人の安全確保を強く求めた。 

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