ガザ、６０日間停戦目指す＝イスラエルの作戦拡大「大惨事に」―エジプト外相 2025年08月13日 16時04分
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉を仲介するエジプトのアブデルアティ外相は１２日、カイロで記者会見し、７月下旬に頓挫した６０日間の停戦案実現に向け、双方に働き掛けていると明らかにした。イスラエルが軍事作戦拡大に踏み切る前に停戦に持ち込みたい考えとみられる。
アブデルアティ氏は、ガザ全域占領も視野に入れているとされるイスラエルの作戦拡大は「大惨事になる」と警告。「できるだけ早期の合意に向けて努力している」と強調し、イスラエルとハマスが停戦で合意すれば、ガザの治安維持や統治、復興に関する国際会議を開く方針を示した。
６０日間の停戦案は、ハマスが拘束する人質の一部を解放し、イスラエルが収監するパレスチナ人を釈放する枠組みで、期間中に恒久停戦への協議を開始する。イスラエルは先に同意したが、ハマスが要求を強めて交渉は暗礁に乗り上げた。