イスラエル、今週代表団派遣か=ハマスも停戦交渉に意欲 2025年08月13日 14時36分

イスラエル南部のガザ国境付近で目撃されたイスラエル軍の装甲車両=12日(EPA時事)
イスラエル南部のガザ国境付近で目撃されたイスラエル軍の装甲車両=12日(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエルメディアは12日、同国政府代表団が今週、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で仲介役を務めるカタールを訪問する可能性があると報じた。イスラエルは今月に入り、ガザ主要都市ガザ市の制圧計画を承認するなどイスラム組織ハマスへの圧力を強化。だが、同時に交渉の可能性も捨てていないと明確にする意図があるもようだ。
 停戦交渉は7月にカタールで2週間以上続いたが、合意に至らず終了した。仲介で中心的役割を果たした米国のウィトコフ中東担当特使は「ハマスの行動は利己的」と批判し、「代替案」を検討すると表明していた。
 地元メディアのタイムズ・オブ・イスラエルは、イスラエル側の交渉継続姿勢について、「7月の交渉決裂にもかかわらず、合意の可能性を諦めていないことを示している」と報じた。
 一方、ハマスも交渉再開に意欲を示していると伝えられている。ロイター通信によると、ハマス代表団は別の仲介国エジプトのカイロを訪問し、13日に同国当局者と会談する予定だ。会談ではガザの戦闘終結や支援物資搬入などに焦点を当てるという。 

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