首都博物館群に展示精査指示=米国礼賛を強要か―トランプ政権 2025年08月13日 10時50分

トランプ米大統領=11日、ワシントン(EPA時事)
トランプ米大統領=11日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米主要メディアは12日、ホワイトハウスが首都ワシントンを中心に所在するスミソニアン博物館群に対し、展示内容の包括的な見直しを命じたと報じた。「米国例外主義をたたえるというトランプ大統領の指示に沿う」ことが求められているといい、人種差別など米国の負の歴史が修正される懸念も指摘される。
 ホワイトハウスは博物館群を運営するスミソニアン協会に宛てた書簡で、来年7月の建国250周年に関連する展示資料を30日以内に提出するよう要求。「団結や進歩、米国史を特徴付ける不朽の価値観を反映することが重要だ」と記し、「党派的な言説を排除」するよう促している。
 見直しの対象となるのは、展示文やデジタルコンテンツなど多岐にわたる。連邦資金の提供を受ける博物館側は政権に協力する姿勢を示している。 

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