ガザ南部で新たに避難先指定=イスラエル軍、対ハマスで攻勢 2025年09月06日 17時01分

5日、イスラエル軍の攻撃で破壊されるパレスチナ自治区ガザ中心都市ガザ市の高層ビル(EPA時事)
5日、イスラエル軍の攻撃で破壊されるパレスチナ自治区ガザ中心都市ガザ市の高層ビル(EPA時事)

 【イスタンブール時事】イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで新たに「人道地区」を指定したと発表した。イスラエル軍が制圧を目指す中心都市ガザ市にとどまる約100万人とされる住民に対し、南部への避難を促す狙い。軍は「ガザ市での地上作戦拡大を踏まえた措置」と説明し、イスラム組織ハマスへの攻勢を一段と強める構えだ。
 イスラエル軍はガザ市を「危険な戦闘地域」と見なして攻撃を強化し、既に4割を掌握したと宣言。5日には、ハマスが使っていたと主張するガザ市内の高層ビルを攻撃で破壊した。カッツ国防相はX(旧ツイッター)で「地獄の門から錠が外された」と表明し、攻撃を拡大すると警告した。
 軍は声明で、ハンユニスの人道地区では野外病院や水道施設が整備され、国際社会の支援で食料や医薬品も提供されると強調した。ただ、これまでも避難先として指定された人道地区での攻撃は頻発しており、ガザ市から住民が退避する動きは滞っている。 

海外経済ニュース