日韓防衛相、意思疎通強化で一致=ソウルで10年ぶり会談 2025年09月08日 17時02分

8日、ソウルで握手する中谷元防衛相(右)と韓国の安圭伯国防相(韓国国防省提供・時事)
8日、ソウルで握手する中谷元防衛相(右)と韓国の安圭伯国防相(韓国国防省提供・時事)

 【ソウル時事】韓国を訪問した中谷元防衛相は8日、ソウルの韓国国防省で安圭伯国防相と会談した。6月の李在明政権発足後、日韓防衛相が対面で会談するのは初めて。会談では日韓防衛相の相互訪問を含む意思疎通の強化で一致。北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応し、日米韓3カ国の連携を推進することで合意した。
 中谷氏は会談後、記者団に対し、「当局間の協力・連携を持続的に強化するためには、双方の信頼関係を粘り強く醸成することが必要だ」と強調。石破茂首相の退陣表明については議題にならず、「意味のある訪韓だった」と振り返った。
 日本の防衛相の訪韓は2015年10月以来、10年ぶり。当時も中谷氏が防衛相だった。中谷氏は24年中の訪韓を模索したが、韓国での「非常戒厳」宣言による政局混乱を受け、見送っていた。
 会談後に発表された声明によると、両者はロシアと北朝鮮が軍事協力を深める中、日韓が共に対処していく必要性を強調。「朝鮮半島の非核化に向けた確固たる意志」も改めて確認した。 

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