タクシン元首相が帰国=収監回避問題で9日判決―タイ 2025年09月08日 17時47分

【バンコク時事】タイの最高裁判所は9日、タクシン元首相が実刑判決後に刑務所への収監を回避した問題で、元首相に対し判決を言い渡す。地元メディアによると、4日に出国していた元首相は事前の約束通り8日に帰国した。元首相は出廷し、判決の言い渡しに臨む見通しだ。
2006年のクーデターで失脚した元首相は約15年間の海外逃亡生活を経て23年に帰国。公権力乱用罪などで禁錮8年の実刑判決を受けて刑務所に収監された。しかし、収監初日の夜に体調不良を訴え、病院に移った。刑期は恩赦で1年に短縮され、24年2月に仮釈放された。
入院を巡っては仮病の疑いなどが指摘され、最高裁が真偽を判断するための審理を開始。刑が適切に執行されていなかったとの判断が出れば、元首相は再び収監される可能性がある。