人種理由の移民摘発継続を容認=米最高裁、差し止めを解除 2025年09月09日 12時50分

【ワシントン時事】米連邦最高裁は8日、トランプ政権が西部カリフォルニア州ロサンゼルスで実施した人種などを理由とした移民摘発の継続を認めた。連邦地裁が移民摘発は違憲の疑いがあるとして一時差し止めの仮処分命令を出していたが、政権側の求めに応じて解除した。
最高裁の判断を受けて、移民摘発の是非を巡る訴訟が続く間も、政権側は摘発を継続することができる。米メディアは、トランプ政権が訴訟となっているロサンゼルスに限らず、同様の移民摘発を全米で展開する可能性を伝えている。
最高裁判事9人のうちリベラル派3人は反対した。保守派の1人は、連邦政府機関である移民税関捜査局(ICE)の移民対策を、連邦地裁が制限し過ぎているとの見解を示した。