ガザ市全域に退避勧告=「強力な作戦」警告、90万人対象か―イスラエル軍 2025年09月09日 14時32分

【イスタンブール時事】イスラエル軍は9日、制圧を目指すパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市の全域に退避勧告を出した。X(旧ツイッター)への投稿で、「軍は(イスラム組織)ハマスを打ち倒す決意だ。ガザ市で強力な武力をもって作戦を行うことになる」と警告。住民にガザ市のある北部から南部に移動するよう求めた。
これに先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相も8日のビデオ演説で、ガザ市にとどまる住民に対し、「(以前から)警告してきた。立ち去れ」と退避を強く要求。過去2日間で高層建物50棟を破壊したと指摘し、「ガザ市内での地上作戦実行のための序章にすぎない」と語った。
イスラエル側の説明によると、約100万人とされるガザ市の住民のうち10万人が既に市外へ逃れた。残る90万人が同市にとどまっているとみられ、イスラエルはハマスが退避を阻んでいると主張。ただ、多くの住民は安全な退避先を確保できず、身動きが取りづらいという実情もある。
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