独、次世代EVで挽回期す=存在感高まる中国勢―自動車ショー 2025年09月09日 17時25分

【ミュンヘン時事】欧州最大級の自動車展示会「ミュンヘン国際自動車ショー」が9日、ドイツ南部ミュンヘンで正式に開幕した。業績不振が続く独各社は、販売価格を抑えたり、航続距離を向上させたりした次世代型の電気自動車(EV)をそれぞれ初披露し、挽回を期している。一方、欧州で着々と地歩を固める中国勢は、2年前の前回よりも存在感が高まっている。
独最大手フォルクスワーゲン(VW)グループは、同社待望の2万5000ユーロ(約430万円)という「手頃な価格」(ブルーメ最高経営責任者)の量産型EV「ID.ポロ」を公開。高級車大手BMWは10分間で370キロ分をチャージできる充電速度が売りの新シリーズ「ノイエ・クラッセ」の第1弾「iX3」を、メルセデス・ベンツは売れ筋のスポーツ用多目的車(SUV)「GLC」のEVを打ち出した。いずれも来年から販売予定だ。
中国からは部品メーカーを含めて100社以上が出展。新車の欧州シェアは10%以下の1桁台にとどまっているが、小鵬汽車、零※(※足へんに包)汽車(リープモーター)など、欧州ではまだなじみのない新興EV企業が、人工知能(AI)による運転支援機能などを備えた新型車を披露し、注目を集めている。
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