米雇用減速を否定=弱い統計は「ノイズ」―財務長官 2025年09月08日 07時49分

【ワシントン時事】ベセント米財務長官は7日、NBCテレビのインタビューで、企業の設備投資拡大などを背景に、米国の雇用が今後増加すると強調した。弱い内容だった8月の雇用統計について「同月は年間で最もノイズ(乱れ)が大きい」傾向があるとした上で、労働市場の一段の減速を示したとする見方を否定した。
5日発表された8月の雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比2万2000人増と、市場予想を大きく下回り、米景気への警戒感が広がった。ベセント氏は、今回の統計が経済の実態を正確に反映しているなら、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが遅過ぎるというトランプ大統領の批判は「正しい」とも語った。