米雇用、2万2000人増=予想下回る、失業率は4.3%―8月 2025年09月05日 21時35分

【ワシントン時事】米労働省が5日発表した8月の雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比2万2000人増だった。伸びは前月(7万9000人増、改定)から縮小し、市場予想(7万5000人増)も大きく下回った。失業率は4.3%と、0.1ポイント上昇した。
米国の雇用情勢は、勢いの失速が鮮明となった。一段の鈍化を防ぐため、米連邦準備制度理事会(FRB)は16、17日の金融政策会合で6会合ぶりに利下げを決めるとの観測が一段と強まりそうだ。
8月の業種別の就業者数は、連邦政府が1万5000人減。トランプ大統領は政府機関の縮小と職員削減を進めており、政権が発足した1月からは計9万7000人減となった。トランプ氏が振興を目指す製造業は1万2000人減。過去1年では7万8000人減少した。