NY株4日ぶり反発、350ドル高=早期利下げ期待で 2025年09月05日 05時31分
【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、米雇用情勢の軟化に伴う早期利下げ期待を背景に、4営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比350.06ドル高の4万5621.29ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は209.96ポイント高の2万1707.69で引けた。
雇用サービス会社ADPが朝方発表した8月の全米雇用報告は、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)が前月比5万4000人増にとどまり、市場予想を下回った。また、労働省が公表した新規失業保険申請件数は、8月30日までの1週間で前週比8000件増の23万7000件と、2週ぶりに悪化した。
雇用情勢の悪化を示唆する経済指標が相次ぎ、市場では連邦準備制度理事会(FRB)が9月の金融政策会合で利下げに踏み切るとの見方が強まった。利下げで景気が下支えされるとの期待感から、金融やハイテクなど幅広い銘柄に買いが入った。