調整後、年末にかけ上昇 2025年09月05日 14時42分
りそなアセットマネジメント・チーフ・ストラテジスト黒瀬浩一氏
8月の日本株急上昇による相場の過熱感はまだ残っており、日経平均株価は10月まで調整モードとなるだろう。その後、年末にかけては米国経済の底堅さや、人工知能(AI)データセンター向け製品の強い需要を背景に、ハイテク関連をはじめ幅広い銘柄が上伸し、日経平均も上昇すると見込む。
日経平均の最高値更新までのスピードは速過ぎた。ポジション調整の売りも出やすく、目先は上値を追いにくい。ただ、これまで出遅れていた銘柄にはまだ上昇余地がある。建設や小売りなど内需セクターにも投資資金が巡ることで、秋以降の株式相場は上向く。
米連邦準備制度理事会(FRB)は9月に利下げする可能性が高い。日米金利差の縮小に伴う為替の円高が予想されるが、円が1ドル=140円を超えなければ、昨年夏のような株価の暴落はないと考える。国内景気の持ち直しも相場の下支えとなろう。