FRBの独立性「最重要」=政権要職は辞任せず―理事候補 2025年09月05日 08時38分

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)理事に指名されたミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は4日、上院銀行委員会の公聴会で「FRBの独立性は経済にとって最重要だ」と強調した。ただ、任期の短さを理由にCEA委員長を休職し、辞任しない意向も示したことで、独立性を巡る疑念は払拭されなかった。
上院がミラン氏の指名を承認すれば、8月に理事を早期退任したクグラー氏の後任となるため、任期は来年1月末まで。ミラン氏は「より長期の任期で指名され、承認された場合には(CEA委員長を)辞任する」と語った。
CEA委員長はホワイトハウスの要職だ。このため、野党民主党から「(政権からの)あなたの独立性は自らの発言で深刻な危険にさらされている」(リード議員)との懸念の声が上がった。