バヌアツ、豪との安保協定延期=中国が横やりか 2025年09月09日 17時19分
【シドニー時事】南太平洋の島国バヌアツのナパット首相は9日、同国を訪れたオーストラリアのアルバニージー首相と会談し、両国間の安全保障協定への署名を延期すると伝えた。「第三国からのインフラ整備資金調達が困難になる懸念がある」ことを理由に挙げた。最大の債権国である中国が署名を見送るよう横やりを入れた可能性がある。
豪バヌアツ両政府は8月中旬、安保協定締結について実質合意に達し、豪州が今後10年間に5億豪ドル(約490億円)の経済援助を行うことも内定していた。ナパット氏は記者団に「閣僚や与党議員たちは、特に協定上の重要インフラの扱いについて、さらに検討が必要だと考えている」と説明した。