豪、軍港拡張に1.2兆円=原潜配備や新型艦建造の拠点 2025年09月14日 14時02分

拡張されるオーストラリア西部パース近郊のヘンダーソン軍港施設=8月10日(豪国防省提供)
拡張されるオーストラリア西部パース近郊のヘンダーソン軍港施設=8月10日(豪国防省提供)

 【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は14日、西部パース近郊のヘンダーソン軍港施設拡張のため120億豪ドル(約1兆2000億円)を支出すると表明した。米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく原子力潜水艦配備計画や、海上自衛隊護衛艦「もがみ」改良型の導入を決めた新型フリゲート艦建造の拠点となる。
 2023年のAUKUS合意は、豪州が30年代に米原潜を3~5隻購入し、その後、米英豪で次世代型原潜を共同開発するという内容。だが、トランプ米政権は米軍の原潜調達を優先して計画見直しを進めている。今回の豪政府の予算措置は、米側に計画前進を促す狙いがある。 

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