ウィンザー城内外で温度差鮮明=トランプ氏夫妻歓迎パレード―英 2025年09月17日 23時09分

【ウィンザー(英南部)時事】英王室は17日、ロンドン郊外のウィンザー城敷地内でトランプ米大統領夫妻の歓迎パレードを実施し、国賓として厚遇した。しかし、城壁に隔てられた城外の市民はおおむね冷淡な反応。城の内外で温度差が浮き彫りになった。
「きょうは英国にとって特別な日ではない」。ウィンザー郊外に暮らすリンダさん(67)は、城でイベントがある時と比べ、人の集まりは少ないと指摘。トランプ氏訪英に特段の関心はないと言いつつ、「米国とは友好関係を維持すべきだ。いざというときに守ってくれるのは米国だからだ」と語った。
午後に入り小雨がやむと、トランプ氏に抗議するプラカードを持つ市民もちらほらと現れた。
ウィンザー在住のエイミーさん(43)は、トランプ氏を「分断を招く人」と表現。今回の訪問が「トランプ氏にとってのみ『良い訪問』に終わらないか心配だ」と懸念を示した。
ガブリエルさん(16)は、トランプ大統領を一目見られるかもと学校帰りに立ち寄った。今回の訪英は「英国にとって良いことだ」とトランプ氏の訪問を歓迎した。米国国旗を掲げるウィンザー在住のスティーブンさんは「両国の歴史はつながっている」と述べ、関係強化を願った。