〔東京外為〕ドル、147円近辺=米PPIの伸び拡大で上昇(15日午後5時) 2025年08月15日 17時08分

 15日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、7月の米PPIの伸び率拡大を受けて、1ドル=147円近辺に上昇した。午後5時現在は、147円00~01銭と前日(午後5時、146円55~57銭)比45銭のドル高・円安。
 午前は、時間外取引での米長期金利低下や、市場予想を上回る4~6月期GDPを受けた日銀の利上げ観測などでじり安となり、147円10銭台に下落した。
 午後は、週末を控えた持ち高調整などの売りに押され、147円付近まで水準を切り下げた。
 14日に発表された7月の米PPI上昇率は、前月比0.9%と前月の0.0%から大幅加速し、市場予想(ロイター調査)の0.2%も大きく上回った。トランプ関税によるインフレ懸念が再燃し、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月のFOMCでの大幅利下げ観測は消滅。米長期金利が上昇し、ドル円は米国時間に147円90銭台まで買い戻された。
 15日の東京市場は、値を削る展開だった。FRBの大幅利下げへの思惑は後退したものの、0.25%の利下げ観測は根強い上、日銀が年内に利上げするとの見方に変わりはないため、上値追いには慎重だった。
 米国時間に、7月の小売売上高や8月のミシガン大消費者信頼感指数などが発表される。今週はCPIやPPIといった経済指標に大きく反応しており、「今夜も指標結果で動意付く可能性がある」(FX会社)とみられている。
 ユーロは対円で上昇、対ドルは小幅安。午後5時現在は、171円73~74銭(前日午後5時、171円17~19銭)、対ドルでは1.1682~1683ドル(同1.1679~1680ドル)。

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