〔米株式〕NYダウ反発、94ドル高=ナスダックは安い(15日午前) 2025年08月15日 23時13分

 【ニューヨーク時事】週末15日午前のニューヨーク株式相場は、9月の米利下げ期待などを背景に、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時5分現在、前日終値比94.86ドル高の4万5006.12ドル。一時、取引時間中の最高値を更新した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は32.93ポイント安の2万1677.74。
 週内発表された7月の米消費者物価指数(CPI)では市場が警戒していたほどの物価上昇圧力が見られなかったことやベセント米財務長官が米連邦準備制度理事会(FRB)に0.50%の利下げを促したことを受け、市場の一部で大幅利下げ観測が浮上した。一方、7月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ったことから大幅利下げの見方は後退。ただ、0.25%の利下げ観測は根強く、ダウは寄り付きから買いが先行している。
 米商務省が朝方発表した7月の小売売上高(季節調整済み)は、前月比0.5%増、変動の激しい自動車・同部品を除くと0.3%増と、いずれも市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。一方、同時刻に発表された8月のニューヨーク州製造業景況指数は総合で11.9と、前月(5.5)から上昇。米ミシガン大学が午前発表した消費者調査によると、8月の景況感指数(暫定値)は58.6となり、市場予想を下回った。発表後、ダウは上げ幅を一部縮小している。
 米東部時間15日午後に米ロ首脳会談を控え、様子見ムードも広がっている。
 ダウ構成銘柄をみると、ユナイテッドヘルス・グループが10%超高とダウの上げをけん引。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイがユナイテッドヘルスの株式を4~6月期に取得したことが14日に分かった。一方、シスコ・システムズやスリーエムは下落している。

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