〔NY外為〕円、146円台後半(15日朝) 2025年08月15日 22時17分

 【ニューヨーク時事】週末15日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米の金利差縮小観測の高まりを背景に円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=146円台後半に上伸している。午前9時現在は146円70~80銭と、前日午後5時(147円72~82銭)比1円02銭の円高・ドル安。
 内閣府が発表した2025年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は5四半期連続のプラス成長を記録。日銀の利上げ見通しが円買い・ドル売りを促し、ニューヨーク市場は147円近辺で取引を開始した。
 米商務省が朝方発表した7月の小売売上高は前月比0.5%増、変動の激しい自動車を除くコアは0.3%増となり、市場予想と一致。また、同月の輸入物価指数は前月比0.4%上昇と幾分高めの伸びを示したものの、前年同月比では0.2%低下と予想通りで、9月の利下げ再開シナリオに沿う内容と受け止められた。これらの統計結果を受け、円高・ドル安がやや加速しているものの、米ミシガン大学の消費者景況調査などの発表を控え、ひとまず様子見ムードが広がっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1690~1700ドル(前日午後5時は1.1642~1652ドル)、対円では同171円70~80銭(同172円04~14銭)と、34銭の円高・ユーロ安。

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